top of page

​片側唇裂の鼻変形に対する鼻形成術

​唇裂のお鼻の変形に対して形成術を行なった患者さんの経過です。

​これまで口唇形成、口蓋形成、顎裂形成の手術を段階的に行なってきて、今回は鼻の形成術を計画しました。顎先が後退しているので、これも同時に手術を行い、顎先の骨を前進させてプレートで固定することとしました。

​手術前の状態です。

​患者さんとお話しして、以下の6点の修正を行うこととしました。

  • 鼻先が垂れている

  • 鼻孔が非対称

  • 鼻が曲がっている

  • わし鼻

  • 鼻幅が広い

  • ​顎先が後退している

​手術:

​鼻骨骨切り(プリザベーション法), 鼻中隔延長(肋軟骨)鼻翼切除(内側外側)​オトガイ骨切り

21
22

​リノメジャーを用いて、手術が計画どうりに正確に行われていることを確認しました。

20

オトガイの骨切りを行なって、6mm前進させてプレートで固定しました。

図1.png

​術後3ヶ月の状態です。鼻の垂れ、曲がりは修正され、わし鼻変形も改善しています。鼻翼切除により鼻の幅は狭くなりました。わずかに鼻孔の左右差が残りますが、これは後日に簡単に修正することができます。

​シミュレーションとの比較

​術前

​シミュレーション

​術後

​術前

​シミュレーション

​術後

​術前

​シミュレーション

​術後

​ほぼシミュレーションどおりの結果が得られました。

口唇口蓋裂の治療についてにもどるには こちら

bottom of page